まったく、この「限定商品」というものは、ついつい手を出してしまい、散財を招く魔物でございます。
それにしても、娘。に加入して1年のうちに、2本のソロDVDをリリース、ソロ写真集もまだ1年目のうちに発売してしまうという、これは娘。史上でも類のないことじゃないでしょか?
恵まれた才能と(ルックスも含めた)アイドル性を持ち、12歳にして6年もの養成期間で磨かれたパフォーマンサー。ごっちん以来の大型エース候補の登場ということで、P氏をはじめ、皆々の期待度、注目度が突出するのもわかります。
たしかに、こういう子の出現は、モーニング娘。自体のクオリティアップのためには歓迎すべきことでしょう。
でも・・・、老婆心ながら、いつも私が心配してしまうのは、他の子たち、特に同期の仲間は、一人だけが特別扱いされることをどう思うだろうか、ということなのです。
マイマイのように嫉妬心をあからさまにするということはないようですが、胸のうちでははたして・・・?
愛ちゃん体制以降、形成され定着してきた「和気あいあいムード」の娘。においては、そういうことがすぐさま不協和音に結びつく、ということもなさそうですけど、普通に考えれば、特に女子的思考を考慮すると、「あの子ばっかり・・・」みたいな感情が渦巻かないほうが不思議な気もします。
まぁ、そういう気持ちが、「よし、次こそは自分がソロを出してもらうぞ!」という、いい意味でのライバル心に火をつけ、向上していくための目標やモチベーションに昇華するのならば、それはプラスになることでしょうけどね〜。
結構ややこしい問題なので、もう少し詳しく(自分なりに)考察してみましょう。
ハロー!プロジェクトはまさしく実力社会。だからこそ高いクオリティを持ち続けている集団だと思います。
そして、実力が高い→人気が高くなる→ソロで目立つチャンスが増える、という図式も、ある意味順当な流れでしょう。
ここで、「ソロで目立つ」ということには、2種類あるように思います。
楽曲において、すなわち、歌やダンスといった本業のパフォーマンスにおいて目立つ=センターポジションを獲る、ということは、まさしく実力の世界であって、歌が上手い子がメインボーカルになる、ダンスが得意な子がフォーメーションの中心になる、ということになりますし、またクオリティ重視のハロプロにおいてはそうであるべきでしょう。
嫉妬心とは「実力的には負けてないのに、あの子ばっかり良い思いしてる」みたいに感じるときに起こりやすいものであって、「今の自分より明らかにあの子のほうが上。自分はまだまだ努力が必要」と謙虚に現実を受け入れる心があれば、たぶん生じないものなのでしょうね。
だから、9期の4人も、私などの心配をよそに、そんなことでギクシャクなどしてはいなくて、仲良くやってるんだと思います(ていうか思いたい)。
ただ、ここで大切なのは、「あの子の方が上なんだから、自分は目立てなくてもしょうがない」と冷めてしまってはいけないということでしょう。
今の現状を発奮材料として、「いつか自分も・・・」という、クオリティアップのためのモチベーションにすることが、本人はもちろん、グループ自体、ハロプロそのものをさらに高みへと押し上げる糧となることを、ぜひ意識していってほしいですね。
たとえば、ダンスが得意と言い切る亜佑美は、まだ自身初のシングルを出し、自身初のツアーを経験したばかりなので、まだまだこれから、という思いが強いでしょう。
そして彼女には、「ダンスなら里保にも負けてない」という強い自負があり、「いつかはセンターに・・・」といういい意味の野心もあるようなので、それは大いに期待しているのです。
さて、「ソロ」を語る上でのもうひとつの側面として、ヴィジュアル的な面がありましょう。
ソロ写真集を出すとかソロDVDを出すとか、そういうのは内容的には歌やダンスの力とは関係ありません。なので、こういう方面で、「あの子ばっかり・・・」みたいな感情が他のメンバーに生じないのかな〜と心配している、というのが、この日記の主旨なのです。
つまり、「歌やダンスは叶わなくても、可愛さなら里保にも負けないわっ!」って思ってる子は結構いるかも・・・ということです(^^;;;
ただ、ここで難しいのは、写真集やDVDを製作・販売する側の思惑としては、当然「売れるもの、採算の取れるものを作りたい」ということになりましょう。
すると、実力が高い→人気が高い→売れる、という図式ができてしまうのかな、と思ったりするわけです。
しかし、この図式は必ずしも100%正解ではない。それは、たとえば石川や紺野の例を挙げればわかりやすいのではないでしょうか。
だからこそ、ヴィジュアル的なソロ展開という部分において、メンバー内でのジェラシーが生じる余地があるのかな、と危惧するわけなのです。
まぁ、このような例は過去のモーニング娘。にもありましたね。特に初期の頃なんて、(メンバーの後の証言によると)かなりの嫉妬心が渦巻いていたらしい。それに比べれば、今の娘。は全体的に平和なムードであることは確かでしょう。
ただ、里保の例に関しては、たしかに「ひいきしすぎ」な感が否めないのも正直なところです。
上述したように、歌やダンスの面では、才能やレッスン経験の差で、現時点では里保が突出していることは明らかであり、だから楽曲面である意味”ひいき”されるのは、実力主義の世界では当然ともいえましょう。
でも、ソロで写真集やDVDを出すとか、ラジオ番組を持つとかいうことは、また別の資質であって、そういう方面でまで彼女だけを突出させるのは、俗にいう「ゴリ押し」と言われても仕方のないことかと感じます。
私としては、そういうやり方に疑問を覚えますし、だからこそ、そういうところにメンバー同士の確執が生まれやしないか、と心配になるのであります。
たとえば、9期で言えば、楽曲では里保がメインになるのは妥当・・・だからこそ、他の部分、たとえばラジオやテレビ出演は明るい笑顔が特長のえりぽんや香音を多く使おうとか、グラビアでは美人タイプのフクちゃんを推していこうとか、そういう”バランス感覚”があっていいんじゃないかな、と思うわけです。
やはり、P氏や事務所側には、すべての子にそれなりのチャンスを与えるという体制を持ってほしい。
つまり、「歌やダンスではかなわなくても、別の特長や個性で自分の魅力をアピールできる」という機会をいつでも用意しておくことが肝要ではないでしょうか。
大事なタレントを埋もれさせないために。
メンバー一人ひとりの個性や魅力を充分に引き出せるように。
その点においての成功例の筆頭が道重さゆみでしょう。
彼女は「歌もダンスも苦手」と当初から自認しています。
だからこそ、「自分は一番可愛い」と自分自身に言い聞かせ続けて(^o^;、自分ならではの個性=歌やダンスとは違った”得意技”で今の人気と注目度を勝ち取ったさゆは”すごい”と思うのです!
もちろん、上述したことは、モーニング娘。だけのことではなく、他のユニットにも共通して言えることです。
まぁ、結局のところ、外野があれこれ想像してもしょうがないことなので、これからの動きを見守るしかないでしょうね。
やれやれ・・・。歳のせいか、理屈っぽくっていけませんね〜(^^;
そんな小難しい勘繰りなどこねてないで、素直にアイドルの可愛らしさを味わいなさい、って言われれば、ハイ、それまででございます(^−^!