2006年10月18日

王者時代の終り? 〜スフィアリーグ5thステージ〜

 う〜ん・・・これも勝負の世界、とはいえ、今回もまた、不完全燃焼の残念な結果に終わってしまいました。「王者」と呼ばれた時代は過ぎ去り、群雄割拠する戦国時代へと移り変わるさまを目の当たりにする思いです。

 『SPHERE LEAGUE すかいらーくグループシリーズ 5thステージ』が、舞台を有明コロシアムに移して17日に行われました。前節から5ヶ月。その間、2つのカップ大会がありましたが、しばらくぶりのリーグ再開なので、胸躍る気持ちで観戦しました。

 初めて行った有明コロシアムは、すり鉢状に四方を囲む観客席が決戦場を見下ろすような感覚で、フィールドのプレーヤーは、サポーターの応援が間近に感じられてやりやすいとか。この会場独特のムードがあります。発売後しばらくして買ったにしては、席はかなり前のほうで、ゴール斜め後方。臨場感はかなりありました。


 個々の試合の様子などは放送を見ればよいということで、ここでは例によって私なりの感想を書き留めます。


◆迷走する我らがGatas Brilhantes H.P.

 贅沢かつ独りよがりな言い分であることを承知の上で言いますが、欲求不満な内容でした。ヨーロッパや南米などでは、たとえひいきのチームでも、いいところなく負けたり、ふがいない内容の試合をしたりしようものなら、容赦のないブーイングを浴びせます。もちろん、それはそのチームを愛するがゆえ。日本のサポーターはその辺は甘いし、ましてや、アイドルタレントの世界であるスフィアリーグにおいては、そういう批判めいた声は聞かれません。

 でも!Gatasを愛するサポーターとしてあえて言いたい。最近のGatasには気迫が足りないと。

 今回の5thステージでは、特にGatasとcarezzaにとっては、ファイナルステージで年間王者に輝くためには、なんとしてもTEAM dreamにポイントを稼がせないというのが大前提でした。その認識では両チームとも一致していたはずです。そして、carezzaは事前の組み合わせ抽選で、自らの意思で一回戦の対戦相手にTEAM dreamを選びました。そこには、「リーグでの直接対決で2度も敗れている相手を早い段階で、自らの手で打ち負かし、年間王者への可能性を自分たちの手で引き寄せるんだ」という気迫が感じられるではありませんか。

 そして見事に、それを果たしました。PK戦でぎりぎりの勝利ではありましたが、一回戦で実現したこのカードは、年間王者の行方を左右するほどの大一番でしたので、carezzaは栄冠への可能性を引き寄せ、リーグ全体を面白くするという期待に応えてくれました。carezzaのゴレイロ赤坂が、勝利を決定付けるファインセーブで相手PKを止めたとき、コート脇に座って観戦していたGatasのメンバーが自分のことのように喜び、こぶしを挙げて赤坂を称えていた姿が、共有する思いを感じさせ、印象的でした。


 一方のGatasは・・・。もちろん、選手全員が年間王者を目指す気持ちで戦いに臨んでいることは間違いないでしょう。でも、なんというか、気持ちだけが空回りしているというか、個々人のテクニックやパス回しの展開などは磨かれていると思いますが、それが実戦においてうまく機能していない感じがします。Gatasの攻撃は、相手の徹底したマーク、ボールを持った選手のみならずボールを受けた選手への厳しいチェック、シュートコースを的確にふさぐポジショニング、などによってことごとくつぶされてしまいます。

 一回戦のYJ戦でも、サポーターを熱狂させるような気持ちのいいゴールシーンは見られませんでした。何とか勝利はしましたが、柴っちゃんの鋭いシュートが相手選手に当たって入ったオウンゴール(公式記録)のみというのはなんとも寂しい。

 準決勝では、YOTSUYAにGatasらしい攻撃を封じられた格好で結局無得点。逆に、自陣ゴール前の攻防から一瞬の隙を突かれてゴールを許してしまいました。それも前半で2失点。この辺は前から指摘している守備力の脆さ、一瞬の集中力の途切れという、Gatasの弱点がまたも露呈してしまったのです。

◆Gatasの使命とプライド

 たしかにどのチームも、ここ一年足らずの間に目を見張るほど力をつけ、レベルを上げてきました。格上・格下などという区別がもはやつけられないほど、実力伯仲してきているのは事実です。しかし、それを理由にすることは許されない。誰よりもGatasメンバー自身が、それを敗戦の言い訳にすることを許さないはずです。自らのプライドにかけても。

 キャプテン吉澤は再三語っています。「Gatasは常に頂点にあるべき存在。常に一番先を走っていなければいけないチーム」だと。つまり、相手が力をつけているなら、Gatasはさらにその上を行き、一段高いレベルのチームとして迎え撃ち、挑戦者を退ける。そんなチームであるべきだということです。

 しかし残念ながら、その意味では、今のGatasは伸び悩み、停滞していると感じられてなりません。実際、同じYOTSUYAと対戦したほかの2チーム(ASAIとFANTA)は徹底したマークと厳しいチェックで、ゴールを許しませんでした。相手も点を取らせてくれないが、自分たちも与えないぞ!という気迫、気持ちの強さがそこには現れていました。

◆Gatasの越えるべき壁

 それに対して、Gatasは、一瞬とはいえ集中力を欠いたディフェンスの隙をつかれ、あっという間に2失点。この展開は、私が知る限りでも、4thステージ決勝のdream戦、グッドウィルカップ決勝大会一回戦のXANADU戦に続いて3度目です。(今年のお台場でも決勝大会に進めませんでしたし) つまり、前回の反省点が次戦に活かされていない。あるいは活かせないのかもしれません。多忙を極めるGatasのメンバーにおいて、その辺がひとつの”壁”であるのか?少し前まで格下といわれていたチームがめきめきと実力をアップさせてきているのに対し、Gatasは停滞期にあると言わざるを得ません。

「ある程度まで力を伸ばすことは努力すれば比較的容易にできる。しかし、ある壁を越えてその先に、さらに高次元に至るのは至難の業」

 スポーツに限らず、あらゆる技巧的な世界でよく言われることです。それを考えると、他チームに先行して「あるレベル」まで順調に成長してきたGatasが、今、その”壁”のところで迷走しているのも、無理からぬことなのかもしれません。そして、その隙に、他のチームがどんどんレベルアップして”追いついてきた”。どのチームが勝ってもおかしくない、実力伯仲した混迷の時代に突入している、というのが、現状の芸能界女子フットサルリーグなのでしょう。

◆王者への夢と現実

 年間王者への可能性をファイナルステージに残すため、TEAM dreamのポイントを最小限に抑える、という大使命はcarezzaが自ら買って出て、果たしてくれました。しかし、Gatas、carezzaとも、そのポイント逆転の絶好のチャンスを活かすことができませんでした。2チームとも準決勝敗退。Gatasは上述のように、あまりいいところもなく、あえなく敗戦。carezzaは若さはじける最年少チームFANTASISTAに抑え込まれ、わずかの隙をついてゴールされ敗れました。

 でも、両チームとも敗戦後の表情は意外とさばさばした感じ。それは、勝利への執念の希薄さとも受け取れますので、ちょっと複雑な気持ちですが、いいように考えれば、とりあえずdreamとのポイント差は縮まり、ファイナルステージに王者の栄冠を賭けて戦えるという、最低限の成果は上げられたことへの安堵感があるともいえます。

 しかしそれはどんなものでしょう。本当に執念に燃えて王者を目指すのなら、この第5ステージで追いつき、追い越し、ファイナルで余裕を持って、楽しんで栄冠をつかむんだ、くらいの気迫は必要ではないでしょうか。その点、Gatasの選手たちは淡白な印象は否めません。小島のようにピッチ上で悔しさのあまり崩れ落ちたりするほど感情を露わにせよとまでは言いませんが、熱い執念のようなものが彼女たちから(少なくとも表面的には)感じられないのが気になります。顔に出さないだけで、その中には燃えさかる炎がある、と思いたいですが。

◆乙女たちの戦国時代

 さて、今大会を一言で表すなら、冒頭にも述べましたように、「どこが勝ってもおかしくない、実力伯仲の群雄割拠時代」の到来を改めて強く印象付けるものとなりました。

 7月の『グッドウィルカップ』では、3強といわれるチームが予選で姿を消し、もしくは決勝大会一回戦で敗退という波乱の一方で、リーグでは低迷しているチームが躍進し、まったくのダークホースであった蹴竹Gが優勝。この大会で、戦国時代到来の予感を充分に漂わせたのですが、続く『お台場冒険王〜真夏の女王決定戦〜』でもリザーブチームが大活躍し、若きFANTASISTAが公式戦初のタイトルを手にし、ますます混戦の様相を予感させたわけです。

 そして今回、伏兵YOTSUYAと、4ステージを終わってポイント0の最下位チームFANTASISTAという予想もしなかった顔合わせの決勝戦。勝負はPKにもつれ込みましたが、お台場の勢いを持ち込んで快進撃してきたFANTASISTAが、その勢いのまま優勝してしまいました。5thステージにして初ポイント、そして初優勝。これだから勝負の世界はわかりません。つい数ヶ月前までどん底にいたチームが一気に頂点に登りつめる。これもまたスポーツの厳しさであり、醍醐味であるのでしょう。

◆煌くエース

 もうひとつ感じた印象を述べておきますと、勝ちあがるチームには「光る選手」がいたということです。チームを勝利に導くエース=女神と言ってもいいでしょう。優勝したFANTASISTAでは、攻守に大活躍し、栄冠に導いた、かりんの存在が輝いていました。準優勝と大躍進のYOTSUYAでは、確たるテクニックを持つ実力者、斉藤リコがまさにチームの要として、相手の攻撃をつぶし、味方のチャンスを作り出します。こういう「光る選手」の存在がチームの本来の力を引き出し、勝利に導くのです。

 その点で、Gatasはどうだったでしょうか? リーグの中でも最も意識され、打倒したい相手として標的にされている中ではしかたないのかもしれませんが、Gatasにおいて「光る選手」たるべき是永や吉澤が徹底的にマークされ、その動きを封じられていることが、このところの低迷の大きな要因のひとつと言えるのではないでしょうか。同様のことは、carezzaの小島やASAIの山口にも言えるでしょう。レベルの高い現状のリーグでは、どのチームも相手の要注意人物、つぶすべき相手をよく心得ているということです。

◆Gatasの光

 それでもやはり言いたい。Gatasはそういう厳しいチェックを打ち破って、さらに高みへ上がるべきチームなのだと。先ほど、是永と吉澤の名前を挙げましたが、少数精鋭のGatasにあっては、チームメンバー誰もが「光る選手」たり得るはずです。

 たとえば、是永がマークされて身動きが取れないならば、その分手薄になったスペースに、あさみや藤本といったスピードのある選手が飛び出し、相手ディフェンダーを翻弄してゴールを奪うとか、吉澤が動きを封じられ、思うようにゲームメイクができないならば、フィクソとして里田やみうなが後方で全体のバランスを取り、攻撃の形を演出していく、といったふうに、”全員サッカー”が有機的に機能すれば、Gatasは追いすがる他チームを引き離し、さらに高みへとステップアップできると思うのです。まぁもちろん、素人の勝手な空想などよりはるかに現実は厳しいのでしょうけれど。。。

◆ファイナルですべてを

 とにかくも、第5ステージが終わって、3ポイント差の中に、3強の3チームがひしめく混戦状態となりました。リーグ全体から見れば、ファイナルステージが俄然面白く、手に汗握る興奮のステージになります。

 Gatasサポーターからすると、最後のステージでなんとしてもdreamに2ポイント以上の差をつけて勝たなければならず、正直気が気ではありません。ポイント逆転の大チャンスを逃してしまった今大会ですが、脅威の攻撃力を誇るTEAM dreamが次大会も一回戦で敗れてくれるとは限りません。むしろその可能性は低いと見るべきでしょう。だからこそ、今回のcarezzaのように、Gatasもまた、立ちふさがる敵は自分たちの力で打ち破り、勝利と、王者の栄冠を手にする、という燃えるほどの闘志と気迫で決戦に臨むことが大切になります。

 そういう気迫が最近のGatasには足りないと前述しました。たしかに、まさに圧倒的な「絶対王者」であった去年のような貪欲なまでの勝利への執念というものは多少弱くなっているかもしれません。それでも、決してあきらめないGatasのこと。クールな表情の下に、王者への飽くなき情熱が秘められていると信じます。

 晩秋のファイナルステージ。最後の逆転勝利、年間王者の栄冠を願って、サポーターとして精一杯応援するだけです。

 


posted by 麗夢 at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | sports | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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