2006年10月22日

そしてファイナルへ 〜スフィアリーグ5thステージ〜

 先日の『SPHERE LEAGUE すかいらーくグループシリーズ 5thステージ』のビデオを改めてじっくり見ています。前回は、記憶のホットなうちにということで、生で観戦した後の、胸に渦巻く感想を書き散らしましたが、冷静に各試合を見直して思うところを、改めて書き留めようと思います。

◆ピークの合わせ方の妙

 一流のスポーツ選手などは、大事な試合のその瞬間に自分の心身のピークを合わせるように調整する、ということをよく聞きます。厳しい練習で培った力と技を最大限に引き出し、悔いの残らない勝負をするために、それは非常に大切なことでしょう。

 そういう意味では、まぁ、どのチームも程度の大小はあれ、同じ悩みを抱えているとは思いますが、Gatasにおいてはその困難さは特に大きいと言えましょう。たとえば今大会でも、わずか二日前に、モーニング娘。は神戸で、カントリー娘。は札幌で、それぞれコンサートをやっていました。他のメンバーも、これほど本格的なスポーツの大会を控えているとは信じられないほど過密なスケジュールをこなしているはずです。コンサートツアーの真っ最中だったり、一ヶ月に及ぶ本格ミュージカル公演の直後だったり、心身をかなり消耗している合間に、フットサルの練習をし、試合を迎えているといった状況です。

 これじゃぁ、フットサルの大会にピークを合わせるなんて無理難題というもの。前回、Gatasメンバーに勝利への執念や気迫があまり感じられない、といった批判めいたことを書きましたが、前述のことを考えれば、それも無理からぬことと思えてきます。いくら若さと元気あふれる彼女たちでも、心身のパワーは無尽蔵ではありません。フットサルを含めた彼女たちの活動は、過酷を極めているのかもしれないと思えます。

 そんな過酷ともいえる状況の中で勝つことの難しさ、常に勝つことを期待されているプレッシャーの大きさを思うとき、サポーターとしての独りよがりな思いを抱くことがなんだか後ろめたいような、申し訳ないような気にもなるのでした。

 その過酷さを考えれば、彼女たちはよくやっていたとも言えます。相手へのマーク、ボールへのチェック、攻撃に転じたときのポジショニングやパス回しなどは、練習で身に付いたものが出せていたでしょう。失点はわずかなミス(ディフェンスの集中力の一瞬の途切れ、ゴレイロの飛び出しすぎ)を突かれたものでした。その辺の修正と、あとは得点力(得点感覚)でしょう。是永やあさみ、藤本にもう少しキレがあれば。。。

◆補強のジレンマ

 スフィアリーグが発足したあたりから、メキメキと実力をつけ、強くなってきたチームがいくつかあります。TEAM dreamを筆頭に、ミスマガジンしかり、XANADUしかり、YOTSUYAも、FANTASISTAも。。。それらのチームに共通していることは、チーム力を大きく底上げするような強力な選手を擁しているということです。宇津木、溝口、小由里、松本、斉藤、佐々木、かりん・・・いずれ劣らぬ、確たるサッカーテクニックの持ち主たち(野田監督が眉をひそめそうな選手たち)です。こういう選手たちは、攻守にわたってチームの要として勝利に貢献することはもちろん、その存在によって、他の、いわゆるサッカー素人のタレントたちに大きな刺激を与え、レベルアップさせるという効果も併せ持つのです。その意味でも、その存在意義は多大なものがあります。

 その点、我らがGatasはどうでしょうか?チームとして固まって以来、選手が抜ける一方で、新たに戦力が補強されたことはありません。現在の9人というメンバー数は、5人制のフットサルにおいては最低人数と言っていいでしょう。まして今大会から、スターターは一度は交代しなければならないという新ルールが加わり、人数の問題はますますシビアになってきます。特に心配なのは、ゴレイロが辻ひとりだけということです。陽気な辻ちゃんも、意外に大舞台のプレッシャーに弱いところがありますし、何よりも、怪我や体調などで本来のプレーができなくなったときに、その代わりがいないというのは深刻なのです。外見に似合わず高い運動能力と強い精神力を持っていた紺野あさ美という大きな戦力を失った今こそ、補強が求められる時だと思います。

 ですが、問題はハロー!プロジェクト内に適した人材がいないということでしょう。芸人軍団や大手プロなどでは、次々と新メンバーを投入し、それがまた結構うまくて、チームの力になっています。それを繰り返すことで、回を追うごとに強さを増しているチームも少なくありません。しかし、あくまで”アイドル軍団”であるハロプロでは、Gatasに入ってすぐに戦力になるような人材はいないようです。小・中学時代にサッカーをやっていた、なんて娘は、アイドルの世界にはなかなかいないのでしょう。現在のGatasメンバーだって、まさに”0から始めて”、練習と試合経験を積むことで、あれだけできるようになったわけですから。しかもその時点で、センスのいい娘は選抜されているわけで、それ以外の娘が今から、それこそ”0から”始めても、Gatasの戦力になれるまでには何年もかかってしまうでしょう。

 リトルガッタスというのもありますが、これは正直、レベルが違いすぎるし、幼すぎます。心身ともに発育途上の中学生では、ASAIの山口のような特別な存在でもない限りは、今のスフィアリーグのレベルにはとてもついて来られますまい。可能性があるとすれば、リトルガッタスにエッグのフットサル研修生として入っている武藤水華くらいでしょうか。彼女は今14歳。山口やFANTASISTAの面々を考えると、結構いけると思うんですが〜。。。川島が残っていてくれればなぁ、なんて思ってもみたり。。。

 まぁ、いずれにしても、チーム内情を決めるのは私などの思いの届かぬ人々なれば、ひとりやきもきしてもしょうがないんですがね。プロのスタッフたちのほうがその辺の事情もよくよくわかった上で、いいようにするだろう、くらいに思っておくしかないのですね。

◆好敵手!GとC

 総合優勝=年間王者を勝ち取るためには、目の上のたんこぶ的存在のTEAM dreamを早い段階で蹴落とし、ポイントを与えないようにしなければならない、という認識でGatasとcarezzaは一致し、共闘的な感覚がそこに芽生えていたことは明らかです。それは、前回述べました一回戦の第三試合で、carezzaの勝利をGatasのメンバーが心底喜んでいた姿からもうかがえます。

 また、こんな微笑ましい光景もありました。閉会式、各チームが入場して整列するとき、並んで入ってきた吉澤と小島が、なにやら楽しそうに談笑しながら歩いていたのです。それは単にお互いの健闘を称え合っていたというより、dreamに1ポイントしか与えなかったという、最低限の使命を果たしたことを評価しあっていたと見えました。

 Gatasとcarezzaは今や、お互いに最も意識しあう最大のライバルであると同時に、お互いを認め、リスペクトしあう友のような関係なのでしょう。スポ魂アニメなんかで、主人公の最大のライバルが、また最高の親友でもあるというのに似ています。それを再認識させる言葉が、小島の口から語られました。

「(今大会は)プレッシャーが強くて緊張してたけど、吉澤さんが”決勝で戦おうね”と言ってくれたので、ウルウルきちゃった」

各キャプテンの挨拶の中で、小島がそんなエピソードを披露してくれました。そう、両チームとも思いは同じ。途中から加入した宇津木の効果で、突然、横から割り込んできたdreamに、自分たちの優勝争いをかき乱されたくはない。芸能界女子フットサルの王座を争うのは、当初からリーグを担い、隆盛に貢献してきた自分たちだ!それが両雄の共通したプライドでもあり、その思いが好敵手の関係を育んでいる。そして、この”二強”が覇権を争うことこそが、お互いの希望であり、我々サポーターの理想とする姿でもあるのです。


 さぁ、とにかく第5ステージまで終わりました。現時点のポイントは、
  TEAM dream:18
  Gatas Brilhantes H.P.:16
  carezza:15
 今大会同様、dreamを早い段階で追い落とすことを前提にして、Gatasとcarezza、両チームが理想とする、両者の対決による王座争いがファイナルステージで実現する可能性も充分あります。非情な勝負の世界、そう思い通りには行かないかもしれませんが、自らdreamとの対戦を選び、絶対破らなければ後がないというプレッシャーをあえて背負って、その期待に応えた今大会のcarezzaのような、気迫あふれるプレーで、その理想を引き寄せてほしい。そして、燃える闘魂を魅せてほしいです。いまこそ、”ガッタススピリッツ”を炸裂させるときです。

 Vamo la! Gatas!

 


posted by 麗夢 at 15:46| Comment(0) | TrackBack(0) | sports | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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