2006年12月02日

ファイナルステージ

 映画やスポーツアニメのように劇的なストーリーにはならない・・・それが現実、リアルワールドというものなのでしょう。でも、最後の最後まで我々サポーターに夢を見させ、燃えさせてくれました。それが、ファイナルのすべてだったと思います。

 『スフィアリーグ すかいらーくグループシリーズ』、そのファイナルステージが11月30日に、有明コロシアムで行われました。昨年の12月に開幕した、芸能人女子フットサルの年間リーグ。ついにその最後の大会を迎える日が来ました。ハロー!プロジェクトの中で、今や、アイドルとしての活動と同じくらい重要で、ファンを熱狂させるものとなったフットサル。この一年、私も見続け、熱く応援してきた「Gatas Brilhantes H.P.」の、リーグ初年度の集大成を見届ける日です。

 例によって、詳しい試合結果などは公式ページや各種報道に譲り、ここでは、私なりの想いを綴っておきます。

 1回戦第3試合に登場のGatas。暖房が入ってないらしく、底冷えのするコロシアムの巨大な空間が、その時は熱気に包まれます。9人の戦士は、初お披露目の新ユニフォームに身を包み、ピッチへと躍り出ます。同じオレンジを基調としながら、これまでの、襟や脇の黒が精悍なイメージを与えていたユニフォームから、ライトでさわやかなイメージのものへと変わりました。冬場に見るとちょっと寒そうにさえ感じるほどの涼しげな雰囲気です。

 初戦を見て最初に感じたのは、「今日のGatasは特にキレがあるな」ということでした。ピリピリするような集中力がメンバー全員からはっきりと伝わってきます。勝利への、そして大逆転の年間王者への燃える闘志が強く感じられました。そんなGatasの姿を最初から見られたことが、まず嬉しかったです。正直、ここ最近のGatasには、本業が多忙なこともありましょうが、そういう熱く燃えるような闘志とか勝利への執念といったものが足りないと感じられることが多かったものですから。やはり、一年間に及んだリーグの集大成、そして、愛すべきチームメイトのあさみとみうなのラストゲームということで、より一層チーム全員の思いがひとつになっていたと思います。

 そのコンセントレーションと新ユニフォームのライトな感覚が相まったように、Gatasのメンバーたちは見事な動きを見せます。特に”キレて”たのは藤本。いつもながらの貪欲なまでのボールへの喰らい付きに加え、ディフェンダーを抜く足元のテクニック、落ち着いたボール回し、積極的なダイレクトシュートなどなど、ミキティのプレーは冴えわたっていました。これぞ藤本!(惜しむらくは、このくらいのプレーが前回までのステージでもっともっと見られていたら・・・)

 そして、ヒロインは辻希美。ただひとりのゴレイロとしての重圧を背負いながら、落ち着きと集中力はいままでで一番でした。「ボールが見えていた」と本人が語るように、ボールと相手攻撃陣への反応はすばらしく、ファインセーブを連発します。Gatasも惜しいチャンスが何度かありながら決めきれず、スコアレスドローのまま勝負の行方はPK戦へ。ここでも、辻が大活躍!胸を締め付けるようなプレッシャーを持ち前の明るい笑顔で包み込んでいるようなところがあるのんちゃんですが、ゴールマウスに立つと一変、その気迫と集中力の高さは、背中から見ていた私にも痛いほど伝わってくるのでした。すばらしい反応で最初のシュートをセーブしてペースをつかむと、逆に相手にプレッシャーをかけ、2本目を外させます。Gatasは、この大会が最後となるあさみ、みうながしっかりと決め、逆転王者への夢に、幸先のよいスタートをきりました。

 準決勝。第1試合で、シリーズポイントトップのTEAM dreamが敗れたため、2ポイント差で追うGatasに逆転王者の可能性がつながりました。場内のGatasサポーターはさらにヒートアップ!試合は一進一退の攻防。初戦の集中力を維持したGatasは、しっかりと守り、果敢に攻めますが、どのチームも身に付けた堅いディフェンスと厳しいボールチェックに阻まれます。またしても0-0で、PK戦へ突入。若いながらも確たるテクニックを持つFANTAの3人が連続で決めると、Gatasの是永、あさみ、みうなも見事に決めて応戦。サドンデス1本目、”PK職人”里田がすばらしいコースに決め、相手のシュートを辻がしっかりとセーブして決着。2005年のころのような勝負強さを再現して見せました。これで、大逆転劇の期待がさらに膨らみ、我々サポーターの熱狂もいや増しに増すというものです。

 ついに迎えた決勝戦。ステージ優勝と共に、年間総合優勝もかかった究極の大一番です。なんと相手は予想もしなかった、XANADU。強力な選手を迎え、確実に力をつけてきながら、今ひとつ勝ちきれずにいたチームが、ファイナルステージで開花。3強のうちの2チーム、carezzaとTEAM dreamを下しての、初の決勝進出です。対する我らがGatasは、グッドウィルカップで手痛い敗北を喫した相手へのリベンジと、王者の栄冠をつかむため、さらに闘志がみなぎっていたことでしょう。永遠のチームメイト、紺野あさ美さんも陰ながら見守る中、いざ、最終決戦!

 決勝もまた、互いに相譲らず。両者とも惜しいチャンスが決まらず、息詰まる戦いです。Gatasは本当にみんながひとつになっている。それを感じられたのがすばらしい試合でした。正規タイムでは決着つかず、勝敗は三たび、PK戦へ。準決勝に続き、是永が一番手に登場。あんなに嫌がっていたPKを真っ先に蹴る是ちゃんの姿にも、この試合にかける強く熱い気持ちがこもっています。その重圧の中、見事に決めた是ちゃんに対し、XANADU一人目は外し、この瞬間、ドラマチックな奇跡の大逆転を誰もが思ったでしょう。文字通り、手の届くところにその栄冠が・・・。しかし、勝利の女神の気まぐれか。続くみうなのボールはキーパー正面。サドンデスへのつながりがかかった3人目のあさみのシュートは無情にも右ポストをかすめ、優勝カップはするりとGatasの手から逃げていきました。

 試合終了後、長く円陣を作っていたGatasの戦士たちが何を語っていたか、どんな思いがその胸を占めていたか、推して知るしかありませんが、この日の試合内容を見る限り、優勝を逃した悔しさを感じつつも、みんなでひとつになって戦えた充実感と喜びに満たされていたのだと思います。きっとそうだと信じます。みんなの顔は晴れやかでした。最後のシュートを外したあさみはしばらく顔を覆っていましたが、それと対照的に、喜びに満ちたさわやかな笑顔で観客席を愛しそうに見つめるみうなが印象的でした。彼女の満ち足りた微笑が、この日のGatasを何よりも物語っていました。

 閉会式。ファイナルステージの表彰と共に、年間総合成績の発表と表彰も行われました。Gatas Brilhantes H.P.は年間ポイントでdreamに並びましたが、得失点差で第2位となりました。青島アナウンサー曰く、「限りなく年間王者に近い第2位」です。そして、吉澤キャプテンのコメント、「結果は準優勝でしたが、でも、いいです。もちろん悔しいですよ。でも、みんなでひとつになって戦えたので、いいです」・・・心からの言葉ではなかったでしょう。よっすぃ〜独特の、悔しさを押し込めて、努めて前を向こうとするときの語り口でした。Gatasの栄冠のためにも、精一杯応援するサポーターのためにも、そして最後となるあさみとみうなのためにも、優勝して、年間王者の称号を手にして終わりたかったでしょう。その思いは選手も監督・コーチも我々サポーターもみんな同じです。

 場内一周の最後に、笑顔の戻ったあさみとみうな、里田のカントリー娘。3人がサポーターに別れを告げる挨拶のようにカメラの前でポーズをして、Gatasの2006年の戦いは終わりました。あさみ&みうな、今まで感動をありがとう!


 ここで恒例の?私的総括を記しておきます。

◆Gatasの一年をふり返って
 『スフィアリーグ すかいらーくグループシリーズ』この1年間のGatasの戦いは、正直に言ってしまうと、満足のいくものではありませんでした。もちろん、彼女たちの日ごろの多忙な活動を知る者の一人として、その努力と闘志、気持ちの強さには感嘆し、賞賛しながらも、サポーターの性としてはやはり結果を求めてしまいます。圧倒的な強さを誇り、ほとんどの大会で頂点に立ち、”絶対王者”の称号をほしいままにした2005年のGatasを見てしまえば、それも無理からぬところでしょう。

 スフィアリーグ以前は、公式戦7大会で5回優勝、2回準優勝と、まさに王者であったGatas。しかし、スフィアリーグが発足し、そのファーストステージで初めて決勝に進めなかったところから、Gatasの苦難の1年は始まりました。セカンドステージでは、紺ちゃんのファインセーブで決勝を制して優勝を飾り、さあ、ここからGatasの快進撃が始まるぞ!と思われました。でも、そうはなりませんでした。王者といえども容易に勝てない、戦国時代が到来したのです。

 ただ、終わってみれば、年間総合ポイントでは同点首位であり、限りなく王者に近い2位ということですから、Gatasの底力は本物です。それは誰もが認めるところです。そして、発足以来変わらぬ、本気で熱く、フットサルを楽しむGatasメンバーたちの姿に、この1年も大いに燃えさせていただいたことは紛れもない真実です。それには、メンバー全員に心から拍手を送りたい。あとは、わがままなサポーターが望むことは、王者への復活なのです。

◆他チームの成長と2強の停滞
 繰り返しになりますが、この1年、決してGatasのチーム力が弱まったわけではありません。むしろそれは着実に強まってはいます。でも、どこか勝ちきれない。ゴールが奪えない。得点力不足という言葉で言ってしまうのは簡単ですが、相手がゴールを許してくれない、というのが本当のところでしょう。そう、Gatasがいまひとつ勝ちきれないのは、相手がそれだけ強くなってきているからなのです。特にディフェンス。ボールを持った敵へのすばやいチェック、ボールの奪い方、パスカットの技術、徹底したマークで相手にボールを自由にさせない守備・・・。これらは、リーグ参戦のすべてのチームが実にしっかりとできています。しかも、大会を重ねるごとに、それはより強固なものへと進歩しているのです。リーグ前半はずば抜けた得点力でゴールを次々に決めていた是永や宇津木が、終盤はほとんど得点できなくなったことも、それを如実に物語っています。是永だけでなく、吉澤や藤本もこのリーグを通じて、まともなシュートは打たせてもらえませんでしたし、あさみの高速ドリブルもことごとく阻まれました。

 このことは、Gatasだけにとどまりません。最大のライバル、そして、Gatasとともにリーグを代表するチームであるcarezzaも、この1年間、低迷を余儀なくされました。年間総合3位の実力者であることには変わりないのですから、その理由は同じでしょう。グッドウィルカップで予選敗退した後、小島キャプテンが自ら語っていたように、驕りがあっては足元をすくわれる。自分たちは格上だという過去の栄光による自信はもやは通用しなくなっている。それが現在の、スフィアリーグ全体の”実力”なのです。

 Gatasもcarezzaも、より上のレベルを目指して練習を重ねています。でも、あらゆる競技の常として、あるレベルまでは面白いように上がっていくのですが、そこから先はなかなか思うように伸びず、停滞が続くということがあるのも事実。両チームは今年、その停滞期に入っていたのではないかと思います。そして、両雄が停滞している隙に、出遅れていたほかのチームがどんどん上がってきて、実力伯仲するまでになった。群雄割拠する今のリーグの姿は、むしろ、なるべくしてなったものと言えましょう。

◆「勝ちにこだわる」には

 そんな戦国時代の中で勝ち続けるには?・・・といっても、私にそれを論じられる術もないのですが、勝手な想像で言わせていただくなら、”再び個人技の時代”を迎えるのかもしれません。フットサルをはじめたら、まず、自分の思うようにボールを扱えるようになることを覚えます。様々なキックやトラップ、精度のよいパスなどができるようになれば、次にチームメイトとの連携、つまり戦術レベルへと移行していきます。今のスフィアリーグはこの位置にあると思います。つまり、選手個人のボールテクニックはそれなりのレベルにあり、その上で攻撃のパターンや守備のポジショニング、相手ボールのチェックやインターセプトなどが、どのチームも磨かれています。

 そういう相手を破るには、さらに高度な戦術を以ってするという手もありますが、まずはマイボールを確実にキープし、味方につなぐことが第一です。それができてはじめて、戦術につながるのです。だから、相手の厳しいチェックからボールを守り、相手の身体を張ったディフェンスを突破できるだけの個人技、よりハイレベルのボールコントロールが必要となると思います。そのためには、ここでもう一度、個人のテクニックに立ち戻り、相手ディフェンダーを翻弄するような、一歩上を行く足技の体得が必要な時期に来ているという気がします。

 もうひとつ言うなら、ひとつの試合の勝利にこだわる、ということでしょうか。そんなことは言うまでもなく、もちろん選手みんなが勝つために試合をしているのは当然なのですが、2005年のお台場冒険王の予選リーグでGatasが出遅れたときの、よっすぃ〜の言葉が思い出されるのです。「長期のリーグ戦だと、ひとつの試合に負けても、いいや、次があるさ、という気持ちになってしまう」つまり、目の前の一試合を全力で、なんとしても勝ちにいくんだという気持ちがやや薄れるところがある、ということでしょう。一年という長丁場の戦績で年間王者が決まるスフィアリーグにも、あるいはそれが当てはまるのではないでしょうか。

 最後の最後、あさみのPKが外れて、Gatasは王者の座を逃しましたが、それを目の当たりにすると我々はつい、「あさみのシュートが入っていれば・・・」と思ってしまいます。でも、そんなワンプレーですべてが決まるものではないのです。年間王者は文字通り、各大会での勝利ポイント、さらには一試合一試合の勝利の積み重ねがもたらす栄冠なのです。だから、それを言ったら、「ファーストステージの準決勝で、山口のめくら打ちのヘディングがもう少しずれていれば・・・」「4thの決勝で、もう少しGatasにディフェンスの集中力があったら・・・」「5thで、せっかくdreamが一回戦で敗れてくれたチャンスに、Gatasがあと一勝できていれば・・・」「吉澤や藤本、あさみなどの攻撃陣にもっと当たりがあったなら・・・」ということになるのです。つまり、目の前の一試合、長期のリーグの中では小さな勝利と思われるような一勝が、王者への道に直につながっているということです。そういう意識がこの一年、Gatasには少し足りなかったのかもしれません。負けたら心底悔しがる。そんな初心に帰るのも大切なのだと感じます。

◆新たなステージに向けて

 華々しく開幕したスフィアリーグ。その初年度は終わりました。そして、あさみとみうながチームを去ります。今年だけで、斉藤、紺野を含め、4人の戦士がいなくなりました。Gatas発足以来3年間、苦楽も歓喜も悔し涙も共にし、フットサル選手としてのテクニックを磨いてきた仲間の引退は、Gatasにとって大きな損失です。かけがえのないチームメイトなのですから。来季のGatasは戦力ダウンの状態から始まるという厳しい現実が待っています。

 前にも述べましたように、7人では大会に参加すらできませんので、早急なメンバーの補充が急務になります。ただ、ハロプロに適任者が見当たらないところが非常に心配。たとえ入っても、3年分の練習で培われた技術を持つメンバーとの差は歴然でしょう。一ヶ月練習に来れなかったメンバーが仲間のプレーについていけなくて悩んだというエピソードもあるくらいなのですから、そのギャップはかなりハードなものと思われます。もし、Gatas候補がハロプロ内にいるのなら、もっと早く、紺ちゃんの引退が発表された時点で召集し、練習に参加させて、少しずつでもフットサルに慣れ親しむ時間を持つべきだったでしょう。すべてはいまさら、なのですが。

 来年もはたしてGatasの活動はあるのか?なんて心配すらしていました。ファイナルステージで、新ユニフォームがお披露目されたこと、閉会式で吉澤キャプテンが、これからもGatasは活動していくことを明言したことで、その心配は払われましたが、上述のことが、サポーターとして気がかりでなりません。来季のGatasはどうなるんでしょう。どんな形で開幕を迎えるのでしょうか。まぁ、それは私などの手の届かない世界で決まることなので、ただじっとそのときを待つしかないのです。そう、我らがGatasの未来を信じて。


 いま、確かに言えることは、私は来季もGatasのサポーターであり続けるということです。

 Vamo la Gatas !

 


posted by 麗夢 at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | sports | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。